【観戦ブログ】2024年9月1日 WEリーグカップ vs大宮アルディージャVENTUS

悔しい……完全不燃焼感が残る月曜日となってしまいました……。

気持ちは切り替えられずのままですが、大宮はNACK5スタジアムで行われたWEリーグカップ初戦の観戦記を書いていきたいと思います。

とはいいつつ、大宮は京浜東北線に乗ってさえいれば息をしてるだけで到着できてしまう場所でもあるので、そんなにネタがある訳でもないのですが小さなネタを広げながら書いてみます。

いきなり個人的な話からさせてもらうと、私は元から関東圏在住な訳ではなく、数年前に全然違う地域から引っ越してきた上京者でした。そして、こっちにきてから最初に行ったサッカースタジアムがNACK5スタジアムでした。

「これが関東のサッカースタジアムか」とコンパクトに街と共存するNACK5に憧れを抱いたこともあり、こんなホームスタジアムを持っているならと大宮アルディージャを応援しようかと考えた時期もありました。

しかし、それから何件か、各地のサッカースタジアムを巡っているうちにカルチャーと哲学に強い共感も持っている東京ヴェルディと出会い、そこから派生してベレーザを応援し始めたという経緯があります。

東京ヴェルディサポーターに対するファーストインプレッションは、ちょっと言い方が悪いですが「(全盛期と比べて)世間から見向きもされなくなったチームを深い愛で支え続ける人たち」というもので、長いJ2時代にも不貞腐れることなく、愚直にファンをゴール裏に招き続けて、上向かない成績を目の当たりにしながらもチームの芽がいつか開花するんじゃないかと信じ続けている人たちがいるんだなと思っていました。

それがいつの間にかあれよあれよの間に昇格をして、2024シーズンも残留争いのセーフティ圏内へと歩みを進め、クラブの成績が花開く時を目の当たりにしている幸せな時間を過ごしているなというように外から見ています。

さて、大きく脱線しましたが観戦記がテーマなことをすっかり忘れていました。昨日の試合のことを書きましょう。

今回の旅では「菜々美くまちゃん」と一緒におでかけをしました。

Xに投稿をしたところ100件のいいねをいただいて、少しだけ嬉しい気持ちになりました

参考にしたのはこのツイート。

こうやって見返すと自分の手が写り込んでるのはあまり得策ではなかったなと思います。ただ思っているよりもカメラの画角とぬいぐるみの距離感が難しいかったので、参考にした人のような動画はそれなりにこだわらないと難しいんだなという感想を持ちました。

元気に脱線したところで、大宮に到着。

大宮駅からNACK5スタジアムではGoogleマップ換算だと約20分ほど。実際に歩いてみればそこまで距離は感じません。道中に商店街があったりと飽きることなく氷川神社に到着すると、神社の参道を歩いているとあっという間に到着してしまいます。

よく考えたら「大宮」という名前は、非常に縁起の良い名前だなと思い調べてみたところ

鉄道と製糸のまち当時の埼玉県大宮市、平成15年(2003)に政令指定都市になってからはさいたま市大宮区だが、「大宮」の名は当地に鎮座する氷川神社を「大いなる宮居」と呼んだことに由来する

財務省HP 路線価でひもとく街の歴史 第16回より引用

と、まさにNACK5スタジアムも真横に位置する氷川神社がその名の由来とされているみたいです。

そんな神社に立ち寄り「ベレーザの3冠が叶いますように」と願いを込めてお祈りをして、スタジアムに向かいました。

やはり何回来てもコンパクトにまとまった素晴らしいスタジアムだと思います。全ての座席がオレンジ色に染まっていることから、スタジアムの一体感という目線で見てもいいなと思います。

ちなみに、NACK5スタジアムの隣にある大宮公園野球場では武蔵ヒートベアーズが元気に試合をしていました。

野球の独立リーグについてあまり詳しくなかったのですが、私が知っていたのは高知アイランドリーグしかなく、不勉強ながら関東圏内にも独立リーグと呼ばれるリーグがあることを存じあげておりませんでした。ただ思っていた以上に会場が盛り上がっていたので、いつかは野球の独立リーグの試合を見に行ってみたいなと思いました。

また、脱線してしまいましたね。ここで昨日のスタメンを見てみましょう。

着目すべきポイントはいくつかあると思いますが、まず最初にこの日のゴールマウスを守ったのは野田になでした。個人的にはこれが一番の驚きでもありましたが、24-25シーズンのスタートは田中桃子を起用しない運びとなりました。

ちなみに、昨年野田になが公式戦に初出場した試合も大宮でのアウェイゲームでしたので、2年連続で公式戦出場は同会場・同対戦相手となりました。

また、アンダー世代の代表で選手がFIFA U-20女子ワールドカップ コロンビア2024の影響で5選手(土方・柏村・氏原・ジェシカ・松永)が離脱している影響もあり、ベンチメンバーには5名のみの登録となっています。この5名は最長9月22日までの試合を戦うことになり、その間はもちろんWEリーグおよびWEリーグカップの試合に出場することができません。

書いておきながら思いましたが、代表に行った選手たちには頑張れという気持ちしかありませんが、代表選手を多く輩出したり、有望な若手選手を育てれば海外から引き抜かれてしまうように、頑張ったクラブがババを引くようなシステムは、仕方ないとはいえ苦しいですね。

とはいいつつ、そんないきなりの総力戦に巻き込まれたクラブは、青木夕菜と眞城美春をスタメンで起用。これにも驚きましたが、タイトルを狙うクラブの最善な手段としてメンバーが組まれているはずなので序列で優ったのでしょう。

また、昨シーズンの最終戦で退場をしてしまった木下桃香はレッドカード消化のためにメンバー外。新加入選手の三浦・小林海はそれぞれベンチスタート、前々から言われていたケガ中の小林里歌子もベンチ外登録となりました。

それ以外のスタメン等に驚きはなし。

トレーニングマッチでは得点に多く絡んだ鈴木陽のワントップ起用という形でシーズンを幕開けます。

NACK5スタジアムでは望遠レンズの使用許可がオフィシャルで出ていないため、今日は写真なしでお送りすることになってしまいますが、WEリーグで望遠レンズを禁止することに何の意味があるのだろうかと考えてしまいます(愚痴)

さて、試合が始まるとベレーザのスタートは3バックでのスタート。対して大宮は4バックスタート。大宮はINAC神戸レオネッサから新規加入した箕輪千慧や昨シーズンからの活躍を続けるメンバーがスタメンに名を連ねます。

私がプレビューで名前をあげた船木里奈はベンチからのスタートでしたが、その代わりとしてエースの井上綾香と2トップのコンビを組んだのは平井杏幸。ヒラノアミュという名前は珍しいなというのが最初の印象ですが、INAC神戸レオンチーナから日ノ本学園高等学校、そして神奈川大学を経て今シーズンからベントスのユニフォームに袖を通したストライカーです。

個人的には、この平井杏幸の負けん気の強いプレーはストライカーとして面白い選手だなという印象を受けました。

試合の方はというと、ベントスのホームページで語られていた守る大宮、押し込むベレーザの構図になるかと思いきや、思ったよりも拮抗した試合展開に。お互いに中央は割らせない展開が続きますが、前半にはサイドを上手く使っていく大宮、中央をなんとかこじ開けたいベレーザという展開が続きます。

その中で圧倒的なセンスを見せたのは、眞城美春。恐らくスタジアムにいた誰にとっても目に留まった選手となったでしょう。かなり小柄な体格ながらボールを失わないキープ力、展開力、運動量ではずば抜けたものがあったと思います。また、攻撃的中盤として周りを活かしながら、時に自分でもフィニッシュに関わるような大車輪の活躍を見せていました。

また、去年までサイドの守備まで担当することも多かった山本柚月がアタッキングなポジションに固定されていたのも面白いポイントでした。ドリブルが魅力的な選手ではありますが、中央でボールを受けてからの展開力でも活躍を見せていました。彼女が攻撃的なポジションで固定をされれば今後さらに得点に関わる機会は増えてくるものだと思います。

お互いに拮抗した展開を見せながら前半をスコアレスで折り返します。ベレーザからするとサイドのタッチライン際まで開いている選手になかなかボールを入れることが出来ず、3バックでボールの出しどころに困っているシーンが多かったように思います。

一応試合前に購入したものですがスタジアムのビールの写真も載せておきます。やっぱりビールのカップにクラブのエンブレムが乗っているだけで、他所で買うよりもちょっとだけ高い値段を払ってもいいやと思えますね。

そうやって単純な気持ちで生きているのがサッカーファンです。

前半が終わって、後半に入るとベレーザは積極的にサイドの選手のボールを送るようになってきました。特に後半で印象強いプレーを見せたのは青木夕菜。左サイドは引き続き厳しいマークでなかなかボールを付けられませんでしたが、その代わりに右サイドが空いてくる時間が増えてきます。

右サイドの青木も物怖じすることなく何度もボールを受けて前を向いて、時にクロス、時にシュートとチャンスメイクの限りを尽くします。彼女のクロスを中央で合わせられればという場面が続いてしまったものの、精度高いプレーを何度も見せてくれました。

また、後半に躍動していたのは山本柚月だったと思います。ボールを引き出して前を向いてからの展開では幾度となく得点を意識したプレーをしており、得意なプレーでもあるドリブルを活かしながらゴールに迫ります。彼女にとっても攻撃的なポジションで固定をされたことに対して、後に以下のように語っています。

「昨シーズンはサイドでプレーすることが多かったですが、チームの状態・状況によって中でプレーすることも今シーズンは多くなっています。 位置が上がるので、期待されるところはゴールに向かう強さだったり、点を取ることだと思うのですが、今日はそこが足りず、引き分けに終わってしまいました。」

日テレ東京ヴェルディ・ベレーザ公式サイトより引用

これを体現しているようにゴールに向かう強さを見せてくれていたのはサポーターにも印象深く残っています。

逆に少し残念な結果となったのは鈴木陽。ワントップとして起用された彼女に求められているのは他でもなくゴール。幾度となくチャンスを迎えた彼女がフィニッシュを決めきれなかったのはチームにとってもしんどくなる展開でもありました。

ただ、過去に1トップに君臨していたスーパーストライカー・植木理子のようなゴールを決めてくれというのも酷な話でもあり、彼女も難しいクロスに対して身体を投げ出して反応をしていたりと、やり切った結果でゴールが奪えなかっただけなので、ここを攻めるのもまた難しい気がします。

とはいえWEリーグカップのGL突破に向けて絶対に欲しかった試合でゴールを奪えなかったのは期待通りではない結果でした。

また、似たような理由で樋渡百花も自分でやりきって良かったはずのシーンでパスに頼ってしまうなど、FW陣には厳しい評価を持つサポーターも多かったと思います。

守備の方では村松キャプテンが安定した守備統率を見せ、坂部幸菜、松田紫野も攻守に渡って安定したプレーを見せていました。

なんにせよほとんど失点というシーンもありながら無失点で切り抜けたことについてはポジティブに捉え、次回のホーム・長野戦では確実に勝利を掴んでタイトルに向けて手前の目標でもあるGL突破を決められるようにしたいなという感想でした。

しかし、勝てると思って臨んだ試合をとりこぼした帰りにはお酒でも飲まないとやってられなかったです。

次こそ今シーズン初勝利を!熱く燃やせ緑のハート!

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