【観戦ブログ】2024年9月7日 WEリーグカップ vsAC長野パルセイロレディース

やりました!今シーズン初の勝利です!舞い上がる気持ちを抑えきれないまま観戦ブログを書いていこうかと思います!

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先週の大宮では望遠レンズが禁止されていた影響で、この試合が新しいレンズの初下ろしとなりましたが、撮りに撮りまくった影響で2,000枚近い写真の選別・編集作業に追われていました。

しかしながら、やはり味の素フィールド西が丘は素晴らしいサッカースタジアムですね。ほとんどピッチレベルから撮影が出来てしまうので、いい感じに撮影出来た写真も多かったです。

昨日行われた試合は、リーグ戦の試合ではなく、決勝トーナメント進出を争うカップ戦のグループリーグでした。

とはいえ、今シーズン最初の西が丘開催ということもあり、観客数は1,000人を超えるなどカップ戦のグループリーグとは思えないような盛り上がりを見せていました。

前節の大宮アルディージャVENTUS戦では90分を戦ってスコアレスドローと、相手チームの守備を崩し切ることができずにタイムアップしてしまいましたが、その影響もあってこの長野戦はグループリーグ突破に向けて絶対に勝利が必要でした。

U-20W杯でベレーザの選手たちが大活躍を見せる中で、残されたメンバーたちでやりくりをしないといけない台所事情の厳しさこそありますが、逆にこういう状況だからこそ使われる選手たちにとっては絶好のアピールの場となる試合です。

さて、早速ですがこの試合のスターティングメンバーを確認しておきましょう。

前節とは打って変わって、メニーナからの昇格組である眞城美春と青木夕菜は揃ってベンチスタート。代わりに入ったのが新加入選手である三浦紗津紀と小林海青。

さらに出場停止処分明けの木下桃香がピッチに戻ってきて、坂部幸菜がビンチスタートとなりました。

また、GKの控えには前節には田中桃子が入っていましたが、今節では永井愛理が第2ゴールキーパーとしてメンバーに選出されています。こちらはコンディションなのか怪我の影響であるかは不明ですが、第3ゴールキーパーとして登録されているウルフ・ジェシカ結吏が代表に選出されている影響もあり緊急選出といったところでしょうか。

それ以外のメンバーについては前節と引き続き。

ファンサをするリヴェルンさん

一方で今回の自分にとってもメインテーマでもあったのが、「西が丘のナイターで新しいレンズがちゃんと使えるか」という部分でもありました。

いままで使っているレンズは「暗い場所でも撮影できるけど、遠くはほとんど撮れない」というタイプのものだったので、「暗い場所でもそこそこ、遠くでもそれなりに撮れる」というものを欲していました。

そこで、新しいレンズを新調した訳ですが、結論から言うと「暗い場所でもギリギリ、遠い場所はそれなりに撮れる!」という大満足の結果でした。

三浦紗津紀選手(緑)

ピッチ中央なら切り抜きはほとんど無くても大丈夫なレベルで、ピッチを横向きに横断した逆サイドもそれなりに撮れるなという印象でした(本当にギリギリ!)

新しいレンズも悪く無かったということも踏まえながら、写真付きでブログを書き進めていきたいと思います。

さて、前節で最も印象的なプレーを見せてくれた選手を振り返ってみると、多くの人の口から「眞城美春だった」という声が聞こえてきました。

眞城美春

かくいう私も同じ印象を持った人間ではあるのですが、ボールを持ってからの積極性という言葉で占めていいのかは分からないほどゲームに強い影響力を与えることができる選手です。

また、もう1人印象に深く残った選手は山本柚月選手でした。

山本柚月

昨シーズンは、攻撃だけではなく守備に回ることも多いウイングバックのポジションを担当する機会も少なくなく、なかなか思うように攻撃に参加ができない試合が多かった印象ですが、前節では攻撃的ポジションを任されて、ゴールに対する推進力や積極性を多く見せていた印象でした。

また前節の試合が終わった後のクラブ公式のレポートでは、以下のように語っていました。

U17世代の選手たちとプレーしてみての感想
のびのびプレーしてもらえるように、自分たちがうまくやらないといけないですし、要求していくところは要求していきたいです。 開幕前からコミュニケーションを取りながらできているのであとは、ゴール前やプレッシャーが強くなった中でのコンビネーションだったり、お互いを意識して、連携で崩していくシーンを増やしていけたらいいなと思っています。

(日テレ東京ヴェルディベレーザ公式サイトより引用)

U-17世代の選手たちに対して「のびのびプレーしてもらえるような環境を作りたい」と語っているように、自分だけではなく周りのことが見えている印象を持ちました。

このような注目選手たちがいる中で、どういった試合になっていったかを見ていきましょう。

前半

試合前円陣のシーン

試合が始まると、最初の驚きとしては選手の配置です。いつもはサイドを担当している北村菜々美を前線の高い位置からスタートさせました。鈴木陽は変わらず前線に配置されていたのですが、より前線の前向きな位置でボールを動かしていきたいという意図でしょうか。

北村菜々美

また、中盤には菅野奏音に加えて、前節から引き続きスタメンの座を確保している岩﨑心南、そして退場処分から明けた木下桃香が位置するような形です。

岩﨑心南

そして、ウイングバックの位置には右に山本柚月・左に小林海青という配置になっていました。ディフェンスラインは3バックと4バックを状況によって使い分けるような形になっていたと思うのですが、どんな意図があったのかなどは外目ではあまり分からなかったというのが正直なところです。

小林海青

とはいえ、松田監督が目指しているサッカーはより前線に選手を送り込むようなサッカーであると、インタビュー等で何度も語っているので、その結果として4バックと3バックの可変というような形になったのかもしれません。

そのような配置で敵陣に押し込む時間も長く試合が進んでいくものの、なかなか相手ゴールをこじ開けられるような展開を作りきれないまま試合時間が進んでいきます。

ただ今季のベレーザが取り組んでいる「クロスに対しての迫力」という部分では一定の成果は見えたような気がしていて、ボールロストの少ない中盤3枚で中央を支配して全体を押し上げ、サイドのスペースに駆け出してきた選手を使ってサイドからシュートシーンまで持ち込むような展開は何度も作れてはいました。

しかし、最後の局面を長野の選手たちに身体を張ってブロックをされてしまい、なかなかゴールを奪うことができていませんでしたが、木下桃香の技ありスルーパスに反応した北村菜々美がゴールキーパーを抜いて、中央に飛び込んできた菅野奏音に合わせる形で先制。

ゴールを喜ぶ選手たち

なかなか前向きにボールを引っ張り出せない中で、北村菜々美の最前線起用がハマった形となりました。ベレーザが志していたクロスからの攻撃からの得点ではなく、裏抜けの形からの得点とはなりましたが、それでも今シーズン2試合目にして初のゴールということでチームもまずはホッとしたことだと思います。

その後、前半の終了間際に同じく左サイドからの攻撃を菅野奏音がこの日2得点目となるゴールをあげて点差を広げることに成功します。

菅野奏音

ちなみに、逆サイドの得点になるといくら頑張ってレンズを向けてもノイズがかなり目立つ写真になってしまうので、かなり苦肉の策として編集ソフトのノイズ除去を強めにかけています・・・。

前半を見ていると、中盤の底で舵取りができる木下桃香の存在感はやはり別格です。ボールを失わないので、ディフェンスラインから次々にボールを引き出していき、その卓越した視野とテクニックでボールを振り分けることができます。

さすがベレーザの10番を背負う彼女。急にインドに旅立ったり、「100日後に何かをする」と宣言をして毎日動画をアップしたりと発想の奇想天外さはありますが、ピッチでの貫禄ぶりには拍車がかかっています。

木下桃香

ちなみに彼女はチーム内の選手紹介コメントにある「1日だけ変われるとしたら誰になりたい?」というコメントで多くの選手たちから「木下桃香になってみたい」と言われており、チーム内でもその秘めたるオーラに憧れを持たれているようです。

そんな彼女が1日だけなってみたい選手は、「練習場から家が近いから」という理由で山本柚月選手だそうです。

前半は2-0でリードした状態で折り返すことができるパーフェクトな展開で終えることができました。

後半

後半はスタートから選手交代が行われて、小林海青がアウト、眞城美春がインという「ミハルのインアウト」が行われてピッチに存在するミハルの数を一定に調整することに成功しました。

ベレーザのユニフォームを纏っての初の西が丘でのプレーに観客からも期待の声が上がります。

眞城美春

この緑の14番の背中、誰がどう見たって長谷川唯を想起させます。

私はタイミングが悪く長谷川唯がベレーザのシャツを着てプレーをしている姿は見たことがありませんが、それでも後ろ一つ結びの14番には特別な想いを感じます。

ちなみに、少し個人的な話題ではありますが、私は基本的に選手の後ろ姿の写真だけでは表情が映り込みにくく選手の魅力を上手く伝えきれないと思っているので、なかなか後ろ向きの選手の写真はアップしないようにしています。そのため、背中一枚で絵になる選手には初めて出会ったので、「これが眞城美春か・・・」と強く感動していました。

そんな眞城美春はピッチに入ってきてからその違いを見せてくれます。

眞城美春

「小柄な体格だから、相手と競り合わないようにプレーするテクニシャンタイプ?」というファーストインプレッションを打ち崩してくれるファイター的な一面を持ち合わせており、相手の下から潜り込むようにして相手のプレッシャーをいなし、力強くゴールを目指してプレーしてくれるのが眞城美春です。

移籍をしてしまった選手のことを発言するのはタブーだと分かってはいる上で、ゴールへの積極性は藤野あおばに通ずるものを感じます。

少し眞城美春の話題を続けてしまったのですが、後半に入るといきなり菅野奏音がカウンターからあわやハットトリックとなりかけるシュートを放つも、ポストに嫌われてしまいます。

菅野奏音

そこまではイメージ良く試合を進められていたものの、52分にはハンドによるPKを与えてしまい、それを伊藤めぐみにキッチリと決められ、2-1とリードを1点差に縮められてしまいます。

PKによる失点シーン

失点後には再びベレーザが息を吹き返します。左からは北村・眞城、右からは山本が軸になって得点チャンスにまで迫ります。

山本柚月

また、76分にはU-17世代の青木夕菜もピッチに立ちます。果敢な攻撃参加で停滞ムードにあった前線に新しい勢いをもたらす活躍をしてくれました。82分にはコーナーキックからフリーでヘディングをするものの惜しくも得点にはならず。

青木夕菜

その後もチャンスを作り続けるものの長野の守備に苦戦しつつ、北村の抜け出し、木下桃香の持ち運び、眞城美春の積極性などを活かしながら、ゴールに迫り続けます。

木下桃香

しかしながら最終局面において、山本柚月がカウンターからドリブルで持ち運び、中央からニア隅に強烈な一撃を仕留めて苦しい試合展開の中で3点目をゲット。

山本柚月

このゴールと共に試合終了の笛がなり、ベレーザはWEリーグカップ第2節を勝利で終えました。

簡単とは言えないゲームでしたが、結果的には菅野奏音の2発と山本柚月の1発でこじ開けた形となり、来週に行われるいきなりの重要なゲームの三菱重工浦和レッズレディース戦を良い形で迎えることができました。

試合終了の笛の後

(フォトギャラリー)

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