サッカー観戦で初めて購入するならどんなカメラがいい?

サッカー観戦をしていると、誰しも一度くらいは「カメラ買ってみるのもありかもしれないな」と思うタイミングがあるんじゃないでしょうか。

XやInstagramを見ていると、選手の良い写真がバンバン流れてきますし、自分もこんな写真を撮ってみたいな〜〜と思ったことがある人も少なくない気がします。

ただ、そう思って「サッカー観戦 カメラ」とかで検索してみると、10万円、15万円、20万円。

いや、高い。

別にプロのスポーツカメラマンになりたい訳ではなくて、観客席から選手をちょっと良い感じに撮ってみたいだけなんですけど……と思いながらブラウザを閉じた人もいるんじゃないでしょうか。

この記事は元々2024年に書いたもので、当時は「3万円ならこの辺」「5万円ならこの辺」みたいな感じで紹介していました。

ただ、そこから自分でもSIGMAの500mmを使ったり、TAMRONのF2.8を使ったり、最終的には200-500mmを抱えてスタジアムへ行くようになったりして、だいぶ考え方も変わりました。

あとカメラ、高くなりすぎ。

なので今回は「この金額なら絶対これ!」というより、サッカーで何を撮りたいのかによって、どんなカメラやレンズを見ればいいのかという感じで改めて書いてみようと思います。

先にざっくり
サッカー用のカメラを考える時、個人的にはまず 「どこまで届くか」「暗い試合でも撮りたいか」「どこまで重い機材を持てるか」 の3つを見ると分かりやすいんじゃないかなと思っています。

何を撮りたい?

まずはここからでいいと思うんすよね。

スタグルだったり、スタジアムの景色だったり、コンコースにいるマスコットだったり、友達との観戦写真だったり。

この辺がメインなら、個人的にはいきなりカメラを買わなくてもいい気がします。

いまのスマートフォン、普通にかなり綺麗なので。

スマホでも十分かも
観戦そのものを撮りたい
スタグル
スタジアム
マスコット
記念写真
カメラが欲しくなる
ピッチの選手を撮りたい
プレー中の選手
ゴール後の表情
ベンチ
試合後の挨拶

一方で「ピッチでプレーしている選手を撮りたい」となると、カメラを買う意味がかなり出てくるかなと思います。

どこまで届く?

サッカーを撮り始めてまず困るのが、単純に選手が遠いことなんすよね。

カメラを調べると画素数とか連写速度とかセンサーサイズとか色々出てくるんですが、最初はそれより「そのレンズで選手がどのくらい大きく写るの?」を見た方が分かりやすいと思っています。

レンズには200mm、300mm、500mmみたいな数字があります。

かなり雑に言えば、この数字が大きくなるほど遠くのものを大きく撮れます。

実際どれくらい違う?
スタジアム・座席・ボディ・トリミング条件が違うので、厳密な比較ではなく距離感の参考です。
200mmで撮影したサッカー選手
200mm
西が丘の前方。近くまで来た選手ならかなり撮れる。
330mm付近で撮影したサッカー選手
約330mm
少しトリミングあり。300mmを超えるとだいぶ使いやすくなる。
500mmで撮影した北村菜々美選手
500mm
北村菜々美選手。トリミングあり。ここまで来ると遠い選手もかなり狙いやすい。

こうして並べると、個人的には300mm前後くらいから「サッカー撮ってる感」はかなり出てくるんじゃないかなと思います。

西が丘みたいにピッチが近いスタジアムなら200〜300mmでもかなり楽しいです。

ただ、味スタの上の方とか、陸上トラックがあるスタジアムとか、逆サイドの選手まで狙いたくなってくると500mmが欲しくなる。

この辺から、レンズの大きさも値段もだんだんおかしくなってきます。

カメラは本体だけじゃない

レンズ交換式のカメラって、カメラ本体の「ボディ」と、その前に付ける「レンズ」を組み合わせる形になるんですよね。

文字で言われても最初は何のこっちゃだと思うので、こんな感じ。

Nikon D750のカメラボディ
カメラ本体
ボディ
以前使っていたNikon D750。
これだけでは遠くの選手を大きく撮るのは難しいです。
カメラに取り付ける望遠レンズ
前に付けるやつ
レンズ
サッカーの場合はこのレンズが結構大事。
何mmまで届くのかで撮れる範囲がかなり変わります。

これ、初めてカメラを探してる時は結構罠だと思うんすよね。

「このカメラ10万円か〜」と思って見ていたら、それがボディだけの値段だったりする。

で、「じゃあサッカーを撮るレンズは?」となって、そこからまた数万円。

カメラ本体
ボディ
サッカーを撮るための
望遠レンズ
なので見るべきなのは
「サッカーを撮れる状態にして、全部でいくら?」

個人的には、ボディ単体の価格よりも、望遠レンズまで揃えた時にいくらになるのかを見ておいた方がいいと思います。

値段はあんまり信用しないことにした

昔の記事では「3万円」「5万円」「10万円」とかなり細かく分けていました。

ただ、今はあんまりこの分け方をしたくないです。

カメラの値段、動きすぎなんすよね。

新品も高くなっていますし、中古は中古で在庫や状態によって全然違います。

2026年の自分の感覚
「○万円になったら買う」より、欲しい機材を決めて、その時に無理なく払えるなら買う。
5,000円下がるのを半年待っている間にも、試合は普通に半年分終わるので。

もちろん安く買えるに越したことはないです。

ただ、市場を完全に読もうとするより、欲しいものが決まったらその時の相場で買うくらいでもいいんじゃないかなと思っています。

まず撮ってみたいならFZ85系

「カメラを趣味にするかはまだ分からないけど、スマホより選手を大きく撮りたい」という人。

こういう場合は、FZ85系みたいな高倍率のカメラから始めるのも今でも全然アリだと思います。

Panasonic LUMIX FZ85D 外観
レンズ交換なし
20〜1200mm相当
光学60倍ズーム
約640g
Panasonic
LUMIX FZ85D
製品外観:Panasonic公式製品ページ

FZ85Dならレンズ交換なしで、35mm判換算20〜1200mm。

1200mm。

意味が分からんくらい遠くまで撮れます。

望遠
めちゃくちゃ届く
持ち運び
比較的かなり楽
ナイター
暗くなると厳しい
拡張
レンズ交換はできない

以前、FZ85を使っている方から写真もお借りしました。

おかず祭り(X ID:@OKAZU_MATSURI)様より写真をお借りしました。

これだけ撮れれば「とりあえずサッカーをカメラで撮ってみたい」という入口としては普通に楽しいと思うんすよね。

ただ、暗いナイターになってくるとだんだん厳しくなる。

ここから「もっと綺麗に撮りたい」が始まったら、レンズ交換式のカメラも気になってくると思います。

ちゃんと始めるなら70-300mmあたり

レンズ交換式でちゃんと始めたいなら、中古のAPS-C一眼レフに70-300mmくらいの望遠レンズを付けるところから探すのは今でも面白いと思っています。

例えばNikonならD5300あたり+AF-P 70-300mm VRみたいな組み合わせ。

別に絶対この2つを買えという話ではないですが、「ちょっと古いAPS-Cボディ+70-300mm」という組み方はかなり分かりやすいです。

最初の望遠レンズとして
70-300mm
近くの選手も撮りやすい。
300mmまで届く。
500mm級ほど巨大ではない。
「自分には何が足りないのか」を知るにも丁度いいと思う。

ただし古いボディとレンズを組み合わせる時は、AFやファームウェアなどの対応だけは確認した方がいいです。

同じNikonだから全部そのまま使えます、みたいな世界でもないので、この辺は買う前にボディ名とレンズ名で一度調べておくのがおすすめです。

300mmじゃ足りなくなったら

サッカーを撮っていると、そのうち逆サイドが遠く感じ始めます。

そこで私が使っていたのがSIGMA APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM。

SIGMA APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM 外観
150〜500mm
F5〜6.3
三脚座つき
約1.78kg
SIGMA
APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM
製品外観:SIGMA公式製品ページ

150mmから500mmまで使えるので、サッカーではかなり便利でした。

実際に使っていた時の記事
SIGMA 150-500mmの話はこちら →

かなり古いレンズですが、500mmまで行ける中古レンズの例としては今でも面白いと思うんすよね。

ただし約1.8kg。

普通に重いです。

遠さじゃなくて明るさを取るなら

長いレンズがサッカーでは便利なのは間違いないんですが、遠くまで撮れれば全部解決する訳でもないんすよね。

私がかなり好きだったのがTAMRON SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2。

いわゆるナナニッパです。

TAMRON SP 70-200mm F2.8 G2 外観
70〜200mm
ズーム全域 F2.8
三脚座つき
Nikon用 約1.49kg
TAMRON
SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2
製品外観:TAMRON公式製品ページ
SIGMA 150-500mm系
遠さを取る
選手までの届きやすさ
暗い試合への強さ
逆サイドまで狙いやすい。
その代わり暗さと重さが気になる。
TAMRON 70-200mm F2.8
明るさを取る
選手までの届きやすさ
暗い試合への強さ
ナイターやボケ感がかなり楽しい。
ただし200mmなので普通に短い。
こっちも実際に使っていました
TAMRON 70-200mm F2.8の話はこちら →

F2.8なのでナイターでも使いやすいですし、近くの選手を撮った時に背景が綺麗にボケる。

かなり好きでした。

ただサッカーで200mmはやっぱり短い。

逆サイドで何か起きたら、まあ遠いです。

レンズ選び、結局こういうことなんだと思う
500mm
遠い選手に強い
←→
F2.8
暗さ・ボケに強い
両方欲しくなります。
そして両方欲しいレンズは高いです。

いまは200-500mmを使ってる

SIGMAの150-500mmは遠くまで撮れて便利。

TAMRONの70-200mm F2.8は明るくて写真もかなり好き。

その間くらいを取りたくて使うようになったのがAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRです。

AF-S NIKKOR 200-500mm f5.6E ED VR 外観
200〜500mm
ズーム全域 F5.6
SPORT VR
約2.3kg
Nikon
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
製品外観:Nikon公式製品ページ

500mmまで使えて、ズーム全域F5.6。

個人的にはこのバランスがかなり気に入っています。

500mmで撮影した北村菜々美選手
500mmで撮るとこんな感じ
北村菜々美選手
※トリミングあり

ただし重いです。

レンズだけで2kgを余裕で超えます。

昔「メロン1玉をスタジアムに持って行っている状態」と書きましたが、今でもだいたいそんな認識です。

新品ならミラーレスでもいい

ここまで中古一眼レフとか昔のFマウントレンズの話ばっかりしてますが、今から新品で始めるなら当然ミラーレスも候補になると思います。

CanonならEOS R50、NikonならZ50IIみたいなAPS-C機から見ていくのも分かりやすいんじゃないかなと。

ただ、この場合もやっぱり「何mmまで使えるレンズが付くのか」は見ておきたいです。

ボディが最新でも、選手まで届かなかったらサッカーでは普通に困るので。

結局どれがいい?

とりあえず撮りたい
FZ85系
レンズ交換不要。
とにかく遠くまで撮れる。
カメラを続けるか分からない人にも。
ちゃんと始めたい
APS-C+70-300mm
サッカー撮影の入口として分かりやすい。
不満が出たらレンズを変えられる。
遠さが欲しくなった
400〜500mm
逆サイドまでかなり楽。
その代わり値段と重量も上がる。
ナイター・ボケ優先
70-200mm F2.8
明るさと写りが楽しい。
サッカーでは200mmの短さと相談。

最初から100点の機材を買うのは結構難しいと思います。

実際に何試合か撮ってみないと、自分が300mmで満足するのか、500mmが欲しいのか、重いレンズに耐えられるのか、ナイターをどこまで綺麗に撮りたいのかなんて分からないんすよね。

私も色々使って「ここが足りないな」を繰り返して今の機材になっています。

なのでまず撮ってみる。

そこで不満が出たら、その不満を解決できる機材を探す。

そのくらいでいいんじゃないかなと思います。

この記事の結論
最初から「正解」を買うより、まず自分がサッカーをどう撮りたいのかを知る。
その上で欲しいものが決まったら、価格の上下を永遠に眺めるより、無理のない範囲で買ってしまっていいんじゃないかなと思っています。

写真の撮り方

ここまで読んでカメラを買ったものの、「で、設定どうすんの?」となった人向けに、サッカー撮影についての記事も書いています。

カメラを買った後はこちら
サッカー撮影の設定について →

シャッタースピードやISO感度など、オートで撮ってたらナイターで写真がブレブレになった!みたいな辺りから書いています。

ちなみにこの記事、元々noteに投稿していたものをブログへ移植した結果、Googleからパクリ記事みたいな扱いを受けてサイト評価をめちゃくちゃにされたという悲しい過去を背負っています。

記事には罪はありません。

以上です。

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